役に立たない英語学習blog awareness without action will be useless

リスニングで眠たくなるのはなぜ?【学習の進め方もセットで解説】

リスニング

Illustration by Irene M. Ray from Ouch!

  • いつもリスニングしはじめたら眠くなる…
  • 聞こう!っていう気持ちはあるのに… 学習がはかどらなくて困る。
  • なんで?どうしたらいい?

今回はこのような疑問に答えます。

本記事の内容

  • リスニングをしたらなぜ眠たくなるの?
  • どのように学習を進めていくか?

✔︎ 筆者について:英語の指導歴は6年ほどです。イギリスの大学院で英語教授法(TESOL)を学んだ後、マンツーマン指導をメインに携わっています。

正直、睡眠のメカニズムに詳しいわけではありません。が、リスニングとの関連で、私なりに思ったことを書いてみたいと思います。

ではいきましょう。

リスニングをしたらなぜ眠たくなるの?

1つの可能性として、リスニングをしていて「十分に理解するまでに至ってない」ということがあるのではないでしょうか。

「理解する」について考えてみる

本来リスニングは、脳を使う行為です。
誰かの話を聞いて理解しようとする際、頭の中ではいろいろなことが行われます。

たとえば以下です。

  • 相手が発する一言一言の意味をつかむ
  • ある一言と、次の一言との意味的なつながりをつかむ
  • 重要な情報に注目したり、内容のポイントを整理しながら聞く
  • そこまで聞いた内容をもとに、次の話の展開を予測する
  • 相手が言おうとしている真意や、意図を想像する
  • 自分の経験や知識とも照らしながら、相手の話をより深く理解する  など

無意識にこなしている部分も多いと思いますが、日本語で理解しているときも、脳内では少なからずこういったことが行われています。

こう並べてみますと、かなり頭を働かせながら、いろんなことをやっている印象があります。

英語のリスニング中も、こういったことをやっていく必要があるはず。一見「眠たくなる」というのとは、ほど遠いように思えます。

理解を阻むもの

けど実際は、なかなかそうできない状況があるのではないでしょうか?

スピーディーに流れてくる音、日本語とはまったく異なる語彙や文法をもつ英語において、「理解しながらついて行く」というのは、そう簡単ではありません。

特にリスニングは、自分でスピードの調節ができません。
リーディングのように、一文一文じっくり時間をかけつつ、深い理解を伴いながら進んでいく、ということが難しくなります。

名詞などの聞き取りやすい単語だけをつなげて、何となくあやふやな理解のままで進んで行く。
そんな聞き方になってしまうことも多いと思います。

わからないまま聞き続けるのは、つらいものです。
頭に負荷もかからない、いわゆる「眠い学習」になってしまうのではないでしょうか。

理解につなげるために必要なこと

深い理解を伴いながらリスニングを進めていくには、そのスピードに耐えうる処理力を、訓練して身につけて行く必要があります。

ではそれはどんな力か?
リスニングの理解スキルは、以下の大きく2つが土台となっています。

  • ① 相手が発した音がどんな音かを、聞いて瞬時に認識できる
  • ② どんな単語・フレーズ・文法が使われているかを認識し、各文の意味するところを瞬時につかめる

① は「音について処理」、② は「意味についての処理」と言えます。

ただしこれらの力は、わからない英文を漫然とリスニングしているだけでは、なかなか鍛えずらいところです。

スポーツ選手が、実戦の試合をとおしてのみ、筋力をつけようとしているのに近いかもしれません。
やはり筋力をつけることを目的にするなら、鍛えたい筋肉に狙いを定め、実戦とは別に、ウェイトトレーニングを集中的に行った方が効果的です。

リスニング力を上げるために、必ずしもリスニングをしないといけない、というわけではありません。

特に学習の初期では、「それぞれの力を個別に磨いていく」というアプローチも有効です。
「今どこを鍛えているのか?」と狙いを絞りつつ、そこの筋力にしっかり負荷もかけながら、学習を進めていきましょう。

次にその方法について見ていきたいと思います。

どのように学習を進めていくか?

以下の2つに分けて、見ていきましょう。

  • ① 音の聞き取り力を鍛える方法
  • ② 文の意味を瞬時につかむ力を鍛える方法

① 音の聞き取り力を鍛える方法

  • リピーティング
  • オーバーラッピング
  • シャドーイング

たとえば、上記のような練習法です。

これらを行う目的は、「英語の音をしっかり頭に定着させ、聞いた瞬間にどんな音なのかを知覚できるようになる」ことです。

「自分が記憶している英語の音が、実は実際に話されている英語の音とは違っている」ということは多々あります。
このようなズレが大きいほど、音を聞いた瞬間にピンと来ず、聞き逃してしまうことが多くなってしまいます。

モデル音と同じ音を自分でも出せるように

使用している英文のモデルスピーカーの音をしっかり聞きつつ、模倣していきましょう。
それによって、英語の生の音をしっかり頭に定着させていき、瞬時に知覚できるようにしていきます。

② 文の意味を瞬時につかむ力を鍛える方法

こちらは「音読」を利用しながら、鍛えていくことができます。

ここでの狙いは、英文を読み進めながら、「語彙・文法を処理する → 文の意味をつかむ」という一連の流れを、スムーズに行えるようにしていくことです。

文字を使った練習ですが、ここの頭の使い方はリスニングにも共通しており、あとあと非常に活きてくるものです。

その際、できるだけ英語の語順で、しっかり意味を思い浮かべながら読むようにしましょう。
リスニングの最中に行わないといけない頭の使い方を、ここで疑似体験していくようにします。

音読については、過去にもいろいろと記事を書いていますので、参考ください。

使用する教材について

なお、上記に挙げたような練習法は「反復」が基本となります。

そのため、何分もある長いパッセージよりも、短めのものを使った方が、練習は進めやすいと思います。
たとえば、1分、場合によっては30秒くらいのものを使っても構いません。

また、知らない語彙や文法があまりにも多いと、意味内容を思い浮かべながら音読していくことが難しくなります。

たびたび辞書や文法書を調べないといけない英文だと、「リスニングの理解のための学習」というよりは、新たに単語や文法知識を身につけるための「精読」のようになってしまいます。

調べないといけない部分が少ない英文(たとえば1割以下くらいのもの)を使うようにしましょう。

自分でテーマを持って学習する

ところで、同じ英文を使って何度も繰り返すのは、一見「退屈そう、飽きそう」と感じるかもしれません。

もし本当に機械的に、ただ同じことを繰り返すだけの練習であれば、そのようになってしまうでしょう。

やはり大事なのは、自分なりに意識するポイントを持ちながら練習して行くことです。

  • 音声系練習 → 「今日はこの音の特徴をできるだけ真似するようにしよう」
  • 音読 → 「今日も英語の語順通りに意味をつかみながら音読するようにしよう」

たとえば上記です。
このように、できるようになりたいことの狙いを定めて、練習していくようにします。

はじめは「かなり意識していないと、うまくできない」ということもあると思います。
それでも、意識しながら繰り返していくことで、徐々に同じ頭の使い方が、楽にこなせるようになっていきます。

また、「一箇所を克服 → 他の部分へも注意を向けやすくなる → それでさらに練習を繰り返す → さらにクオリティが上がる」という好循環もつくりやすくなっていきます。

こういった変化がモチベーションになります。
できることが増えて行くと楽しいもので、「眠たい」ということもなくなっていくでしょう。

ぜひ本記事や、紹介したリンク等も参考に、学習されてみてください。

おわり