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第4文型(SVOO)の基本的な特徴・使い方【例文もあり】

文法

英語の第4文型(SVOO)の基本的な特徴を知りたい。

今回はこんな疑問に答えます。

SVOOの基本的な特徴と使い方を、例文と一緒にまとめていますので、参考ください。

では行きましょう。

第4文型(SVOO)とは?

  • 動詞の後ろに目的語(つまり名詞)が2つ来る語順パターン。
  • 「誰かに何かを与える」という意味を表したいときに使われます。

上記の通りです。

例えば、この形をとる動詞の代表格は「give」です。
例文を見てみましょう。

<例>
I gave her money.
S → I
V → gave
O → her
O → money

このように、Vの後ろに2つのO(名詞のherとmoney)が来ています。
意味は「私は、彼女にお金を与えた。」となります。

より詳しく見て行きましょう。

SVOOのそれぞれがとる品詞

  • S → 名詞
  • V → 動詞
  • O → 名詞
  • O → 名詞

*SVOO文型に限らず、SとOには必ず「名詞」が来ます。

先ほどの例文もこの通りになっています。

S → I(名詞)
V → gave(動詞)
O → her(名詞)
O → money(名詞)

第4文型(SVOO)の表す意味・イメージ

与える(授与)が基本の意味

SVO1O2 = O1にO2を与える

です。

最終的な意味はVによって多少変わりますが、Vにどんなものが来ても、根本的には上記のような意味になります。

2つのOの順番が重要。

  • O1 → 「受け取る側」がくる
  • O2 → 「渡されるもの」がくる

上記の通りです。

英語は、語順によって意味が決まる言語です。そのため、語順が変わると意味も変わります(大西, 2011)。

語順によって意味が変わる例

「I gave the boy money.」の例文で見てみましょう

この場合、

・O1 → the boy
・O2 → money

となるので、意味は「私は、男の子(O1)にお金(O2)を与えた。」となります。

一方、以下の文はどうでしょうか?

I gave money the boy.

この場合の意味は「私は、お金に男の子を与えた。」となります。

不自然な意味ですが、

・O1 → money
・O2 → the boy

となっているので、必ずこのような意味となります。

Oの順番には、注意をしましょう。

SVOOが表すイメージ

SVOO文型が表す意味をイメージ化すると、以下のようになります。

例えば「I gave the boy money.」だと、この文が表すのは以下のようなイメージになります。

SVOOのVに来る動詞の例

「O1にO2を与える」というのが基本の意味になるため、当然そういった意味を持った動詞がVに来ます。

SVOOの動詞の典型例

例えば、以下のようなものです。

・give O1 O2「O1にO2を与える」
・pass O1 O2「O1にO2を渡す」
・send O1 O2「O1にO2を送る」
・tell O1 O2 「O1にO2を伝える」
・show O1 O2「O1にO2を見せる」
etc.

受け渡されるのは「目に見えるもの」だけではない。

例えば、tellは「O1にO2を伝える」という意味ですが、この場合は言語情報が相手に与えられています。

また、show 「O1にO2を見せる」は、視覚情報が与えられています。

このように、SVOOである限り「与える」という基本の意味は変わりません。

実はSVOOの形を取れる動詞

例えば、makeやbuy, singは、SVOで使われることが多いと思います。
このとき、それぞれ「Oを作る」「Oを買う」「Oを歌う」という意味になります。

ですが、後ろにOを2つ来る場合(SVOOで使われる場合)もあります。
このときもやはり、「与える」が基本の意味になります。

makeの例

Her mother made her a doll.
S → Her mother
V → made
O1 → her
O2 → a doll

意味「彼女の母は、彼女(O1)に人形(O2)を作ってあげた。」

buyの例

I bought him a bottle of water.
S → I
V → bought
O1 → him
O2 → a bottle of water

意味「私は、彼(O1)に1本の水(O2)を買ってやった。」

singの例

She sang me a song.
S → She
V → sang
O1 → me
O2 → a song

意味「彼女は、私に歌をうたってくれた。」

第4文型(SVOO)→第3文型(SVO)への書き換え

SVOOの文は、SVO文型で表現することが可能です。
その際は、前置詞を使います。以下の通りです。

【書き換え方】
 SVOO → SVO+[前置詞+名詞]

2つの例文で見て行きましょう。

・I gave the boy money.
・Her mother made her a doll.

1文目は、以下のように書き換えが可能です。

I gave money to the boy.
S → I
V → gave
O → money
前+名 → to the boy

上記のように、toを使って書き換えできます。

もう1つ、2文目です。

Her mother made a doll for her.
S → Her mother
V → made
O → a doll
前+名 → for her

このように、forを使って書き換えできます。

※toになるか、forになるかの使い分けについては後述します。

第4文型(SVOO)と第3文型(SVO)の違いと使い分け

普段「与える」の意味を伝えたい場合は、基本的にSVOOを使えばOKです。

一方、SVO+[前+名]の方は、与えられる「受け手」(つまり[前+名]の部分)を強調したいときに使います。

英文において「文末」は目立つ位置であり、そこに[前+名]の部分を持って来ることで、意味的なフォーカスが当たるからです(大西, 2011)。

I gave money【to the boy】.

この文は、お金を与えたんだが誰になのかというと【その少年にね】と強調しています。

Her mother made a doll【for her】.

この文は、人形を作ったんだが誰にかというと【彼女にね】と強調されています。

SVOO→SVOに書き換える際の、toか? forか?の使い分け

SVOで書き換えるときに、前置詞がtoかforになるかは「Vがどんな意味の動詞か」によって決まります。

その動詞とは「give型」と「buy型」の2種類に大別することができ、以下の対応関係があります(石黒, 1999)。

  • ① give型動詞 → SVO to… に書き換え可
  • ② buy型動詞 → SVO for… に書き換え可

順番に見て行きましょう。

① give型動詞 → SVO to… に書き換え可

このグループの動詞は、例えば以下のようなものです。
それぞれの意味を考えてみましょう。

・give「与える」
・pass「渡す」
・send「送る」
・show「見せる」
・tell「伝える」
etc.

基本的にこれらは、「受け手の手元や意識に何かが届く」のが前提の行為となっています。

一方で、toには何かへの「到達点」を表すイメージがあります(大西, 2011)。

そのため、両者は非常に相性が良くなります。

・I gave money to the boy.
・I passed the bag to her.
・The man sent a letter to her.
・My teacher told the story to the students.
etc.

② buy型動詞 → SVO for… に書き換え可

こちらは、例えば以下のような動詞です。

・buy「買う」
・cook「料理する」
・make「作る」
・sing「歌う」
etc.

これらの動詞は、何かが受け取り手に到達するかどうかは前提となっていません。

例えば、buy「買う」cook「料理する」といった行為は、買う、料理する時点では、それが相手の手元に届くことにはなりません。
そのため、「到達」を示すtoとセットでは使われません。

代わりに「〜のために」という受益者を表すときに使えるforが使われます。toと違い、forは到達は示さず「方向」のみを表します(大西, 2011)

・I bought a watch for her.
・He cooked Chinese dishes for his girl friend.
・The mother made a doll for her daughter.
・The students sang a song for their teacher.
etc.

to, forの覚え方:まとめ

  • 相手の手元に届く行為(give型動詞)→ to
  • 相手の手元に届くのが想定されてない行為(buy型動詞)→ for

上記のように覚えておきましょう。

なお、どのVがgive型でbuy型かは、一覧でまとめています。
「相手に届く行為」or「届かない行為」の視点で、一通り覚えておきましょう。

第4文型(SVOO)で「奪う」になるもの

ここまでSVOOの語順は「与える」と書いてきました。

一部、「O1からO2を奪う」系の意味になるものもあります。多くはありませんが、合わせて覚えておきましょう。

<例文>
This picture cost me a lot of money.
(この絵は大金がかかった。)
<例文>
The seminar took him 3 hours.
(そのセミナーで3時間を要した。)

以上です!

おわり


ーーー
【参考文献】
大西泰斗, ポール・マクベイ. 2011. 『一億人の英文法』東京:ナガセ.

石黒昭博. 1999.『総合英語 Forest 第6版』東京:ピアソン桐原.