thatの使い方一覧【早見表的に網羅しています。】
英文中によく出てくるthat。
馴染みのある単語ですが、その使い方は多彩です。
今回はそんなthatについて、簡単な解説や例文とともに、早見表的に一覧でまとめました!
thatの使い方一覧【早見表的まとめ】
thatの使い方について、一覧でまとめると以下のようになります。
- 1. 指示形容詞のthat
- 2. 指示代名詞のthat
- 3. 名詞節をつくるthat
- 4. 仮主語・仮目的語のitの中身を示すthat
- 5. 感情の原因・判断の根拠などを指し示すthat
- 6. 関係詞のthat
- 7. 同格のthat
- 8. 強調構文のthat
- 9. so … that や such … that 構文のthat
- 10. 数や程度を表す形容詞・副詞を修飾するthat
- 11. その他、thatを使ったイディオム的表現
それぞれ順番に見て行きましょう。
1. 指示形容詞のthat
まずはもっともシンプルな使い方から行きましょう。
名詞の直前につけて「あの名詞」という使い方ができます。
(あの船を見て!)
(あの小包はあなたのです。持って行ってくださいね。)
2. 指示代名詞のthat
これも最もベーシックなthatの使い方の1つです。
that単体で「代名詞」として使えるthatです。
「あれ」「それ」などの意味になります。
(あれは私のバッグです。)
(それについてごめんね。)
3. 名詞節をつくるthat
「節」とは、「SV〜 を1つのかたまりにしたもの」のことです。
thatはこのような節を作ることができ、文中で名詞として使う(つまり名詞節として使う)ことができます。
また「名詞として使う」とは、具体的にはSやOなどの位置にこれるということです。
以下は、Oに来ている例です。
(私は、彼がその賞をとると思います。)
V → think
O → that he will win the prize
もう1つです。
(彼は、彼女に、仕事を辞めることを伝えた。)
V → told
O → her
O → that he would quit the job
4. 仮主語・仮目的語のitの中身を示すthat
これも名詞節を作るthatです。
that節のような長いものが、文頭Sや、SVOC中のOの位置などにくると文のバランスが悪くなってしまいます。
なので、とりあえず仮でSやOをitで先に言っておき、その中身については後からthat節で説明してやるという用法です。
まずは、仮Sの例です。
(その会社が倒産したのは、驚きだった。)
V → was
C → surprising
itの説明 → that the company went bankrupt
今度は仮Oの例です。
(彼女は、彼が一人で東京に行ったことが嘘だとわかった。)
V → found
O → it
C → false
itの説明 → that he visited Tokyo by himself
5. 感情の原因・判断の根拠などを指し示すthat
なぜそう感じたのか、判断したのかを説明するためにthat節を使うこともできます。
(オリンピックが日本で開催されるので、私はワクワクしています。)
↑なんでexitedだったのか、that節で説明。
(手を叩くだけで音楽を演奏しており、彼らのパフォーマンスは驚きだった。)
↑なんでamazingと思ったのか、that節で説明。
6. 関係詞のthat
直前の名詞(先行詞)がどんなものかを説明する(修飾する)ために、that節を使うことができます。
関係代名詞のthat
(私は、息切れしていた老人に話しかけた。)
↑先行詞the old manを説明。
(彼女が書いた物語はすべて人気だった。)
↑先行詞the storiesを説明。
関係副詞のthat
thatは、関係副詞(where, when, why, howなど)の代わりに使われることもあります。
(ここは、私たちが初めて彼にあったカフェです。)
↑先行詞the cafeを説明。
(誰も、彼女が突然仕事を辞めた理由を知らない。)
↑先行詞the reasonを説明。
7. 同格のthat
例えば、fact「事実」、conclusion「結論」、knowledge「知識」、rumour「うわさ」… など、その中身の内容が重要となる名詞があります。
その名詞の直後にthat節をつづけて、具体的な内容を説明することができます。
・fact that 〜 = 〜という事実
・conclusion that 〜 = 〜という結論
etc.
以下、例文です。
(彼らは、彼が亡くなったという事実を信じられなかった。)
(その会議を経て、彼らは、日本に留まるべきという結論に達した。)
8. 強調構文のthat
強調構文(It is … that 〜)という形の中で使われるthatです。
… に強調されるものが来ます。
(私が入試に受かったのは、まさにその先生のおかげです。)
(彼女が有名なタレントになったのは、まさに彼女の面白い人柄が理由です。)
9. so … that や such … that 構文のthat
(そのランニングコースはとても長かったので、私はゴールに到達できなかった。)
(彼は、どこでも度々サインを頼まれるほど、有名なスポーツ選手でした。)
10. 数や程度を表す形容詞・副詞を修飾する副詞のthat
数や程度を表す形容詞・副詞の前におかれ、「それほど..」という意味を表せる副詞のthatです。
(彼女の点は90以上だったが、彼のはそんなに高くなかった。)
(私たちの市場シェアは、その会社に、それほど遅れをとっていない。)
11. その他、thatを使ったイディオム的表現
最後に、thatを含んだ慣用的な表現もあります。
in that …「…という点において」
(文法を学ぶことは、自分のことを正確に表現できるという点で、重要です。)
that is「つまり」
(彼はトップユーチューバーの一人です。つまり、お金持ちです。)
以上です!
おわり