第5文型(SVOC)の受動態を得意になる記事【例文+図あり】
ちゃんと分かるように、整理して理解したい。
今日はこんな疑問に関する内容です。
英語の第5文型(SVOC)は含まれる構成要素が多く、一見大変な印象があるかもしれません。
ですが基本さえ押さえれば、意外にシンプルに受動態にも対応できるようになります。
自分で文を作れるようになれば、基本的にあまり混乱することはなくなるはずです。
本記事ではそこを目指しましょう。
第5文型(SVOC)の受動態を得意になる記事【例文+図つきで解説】
SVOCもいろんな動詞がありますので、網羅的に以下の8個を例として扱って行きます。
SVOCをとる動詞8個
| (1) call O C | OがCだと呼ぶ |
| (2) leave O C | OがCのままで置いておく |
| (3) encourage O [C]to do | OがCするよう促す、励ます |
| (4) ask O [C]to do | OがCするよう頼む |
| (5) regard O as C | OがCだと見なす |
| (6) refer to O as C | OがCだと呼ぶ |
| (7) see O C(知覚V) | OがCするのを見る |
| (8) make O C(使役V) | OがCするようにする(OにCさせる) |
↑SVOCをとる動詞一覧【タイプ別・約70個まとめ】より抜粋。
受動態を作るにあたり必要な知識
まず大前提として、
でなければいけません。
つまり、受動文にできるのはSVO, SVOO, SVOC文型のみです。
理由は、「能動文のOが受動文でのSになる」ため、必ずOが必要だからです。
その上で、以下のように書き換えを行っていきます。
能動文→受動文に書き換える3ステップ
- ①:能動文のO → Sに
- ②:能動文のV → be + pp(過去分詞) に
- ③:他の残りの部分はそのままお尻につける
- (必要に応じて、by …「…によって」の部分をさらに付け加える)
基本的に、上記のステップを踏めば、あらゆる英語の文で受け身の文を作ることが可能です。
では、具体的に(1)〜(8)を使って、受動文を作って行きましょう。
SVOC:受動態文への書き換え
(1) call O C
受動態に書き換える例文は以下。
(私たちは彼を歩く生き字引と呼んでいる。)
では、「能動文→受動文に書き換える3ステップ」に則って見て行きましょう。
ステップ①:能動文のO → Sに
ステップ②:能動文のV → be + ppに
ステップ③:他の残りの部分はそのままお尻につける
できがり!
シンプルにこれだけです。
(彼は歩く生き字引と呼ばれている。)
今回は、元の文のWe(S)を「by us」に変えてつけてはいません。
会話の状況から「by us」の部分は明示しなくてもわかる想定にしています。
ですが、もし「私たちによって!」の部分をあえてしっかり伝えたい文脈であれば、文尾に「by us」をつけてもOKです。
(2) leave O C
例文はこちら。
(彼らは、そのドアが長い間ロックされない状態で置いておいた。)
これも同じ手順で行きましょう。
ステップ①:O → Sに
ステップ②:V → be+ppに
ステップ③:残りはそのままお尻に
*残りのCと、その他の修飾句(for a long time)は、丸ごとそのまま降ろしてお尻につけて大丈夫です。
(そのドアは、長い間ロックされない状態のままにされた。)
できあがり!
どんどん行きましょう。
(3) encourage O to do
例文はこちら。
(彼女の夫は、彼女が自信を持つよう励ました。)
今回はCが「to do」の形ですが、これも同じ手順は同じです。
ステップ①:O → Sに
ステップ②:V → be+ppに
ステップ③:残りはそのままお尻に
最後に「by her husband」をつけて、
(彼女は、自信を持つよう彼女の夫に励まされた。)
できあがりです!
(4) ask O to do
ここからは、よければご自身でどうなるかぜひ考えてみてください。
- 例文でそれぞれS, V, O, Cを特定
- 能動文→受動文にする3ステップで書き換え
という手順で考えてみましょう。
例文はこちら。
(私たちは、Lewisさんにインターネットでそれを購入するよう頼んだ。)
では、どうぞ!
・
・
・
うまく行きましたか?
答え
(Lewisさんは、インターネットでそれを購入するのを頼まれた。)
(5) regard O as C
以下も考えてみましょう。
例文
(WHOはそのウィルス問題が深刻だと見なしている。)
・
・
・
答え
最後に「by WHO」を付け加え、
(そのウィルス問題はWHOによって深刻であると見なされている。)
(6) refer to O as C
例文
(人はよく、大阪を日本の2つ目の首都だと呼ぶ。)
・
・
・
答え
*「refer to」はこれで1つの動詞句です。
<能> refer to → <受> be referred to として扱います。
完成した文は、to とasの前置詞2つが隣り合っていますが、間違いではありません。
(大阪は日本の2つ目の首都だと呼ばれている。)
(7) see O C(知覚V)
例文
(彼は偶然その怪しい男が建物に入るのを見た。)
・
・
・
答え
*知覚VのCには、Vの原形、-ing、pp、形容詞、前置詞句が来ることができます。
能動文のCが「Vの原形」のとき、その受動態の文では「to」が入ります。
(その怪しい男は偶然その建物に入るところを見られた。)
なお、能動文のCが他の-ingなどのときは、toをつけるなど特に変化はありません。
↓
[受] The strange man was seen entering the building by chance.
(8) make O C(使役V)
例文
(彼の父親は、彼を一日中家にいさせた。)
・
・
・
答え
(彼は、彼の父親によって一日中家にいるよう強いられた。)
*toが必要な点については、知覚Vのときと同じ考え方です。
以上です!
上記以外にもいろんなSVOC文でこのような練習をしたり、文法問題も上記のような視点で解いて練習しましょう。
おわり