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第5文型(SVOC):基本的な特徴〜覚え方もわかりやすく解説

文法

英語の第5文型(SVOC)の基本的な特徴を知りたい。
なんか複雑そうだし、できるだけわかりやすいようにお願い。
ついでにどうやって身につけていけばいいか、覚え方も知りたい。

今日はこんな疑問に答えます。

5文型の中でも、特に第5文型(SVOC)を複雑に感じ苦手としている方も多いと思います。
ですが実は、この文型はいたってシンプルです。

大事な部分を押さえられるよう、例文も使ってわかりやすく説明していきますので、これを機にぜひ得意になりましょう。

もくじ

  • 1. 第5文型(SVOC)の特徴【どんな意味になる?】
  • 2. 第5文型(SVOC)には、それぞれどんな品詞が来る?
  • 3. この文型を身につけるための覚え方

ではいきましょう。

1. 第5文型(SVOC)の特徴【どんな意味になる?】

この文型が表す意味とは?

第1〜5の基本文型は、それぞれが特有の意味を持っています(大西, 2011)。

では、第5文型(SVOC)という語順が表す意味は何か?
以下の通りです。

【OがCする or OがCである】ことをVする

少しまどろっこしい日本語に見えるかもしれません。
ですが、ここでつかむべき最も大事な点は、OとCの間に「主語→述語」の関係がある、ということです。

これがSVOCでまずつかむべき最大の特徴です。

例文で確認

どういうことか理解するために、具体的に例文で見てみましょう。

例1

SVOCをとれるVの1つに、findがあります。

[例1] We found her a kind person.

さてこの文はどんな意味でしょう?
まずSVOCに分けてみます。

S → We
V → found
O → her
C → a kind person

先ほど書いたように、「OとCの間に主語→述語の関係がある」ということがポイントです。

なのでこの文が表したいのは、「彼女(O)がa kind person(C)であることをfoundした」ということです。

そこから、「私たちは、彼女が親切な人だとわかった。」という意味になります。

例2

leaveもSVOCを取れるVの1つです。

[例2] His parents left him alone.

これもSVOCに分けると、

S → His parents
V → left
O → him
C → alone

となります。

繰り返しになりますが「O→C = 主語→述語」の関係です。
ここから、「彼(O)が一人(C)であるようにleftした」という意味になります。
なおleftは、leave「〜のままで置いておく」の過去形です。

そこから「彼の両親は、彼を一人にしておいた」という意味になります。

例3

makeのような、いわゆる「使役動詞」についても同じです。

[例3] The boss made his members work hard.
S → The boss
V → made
O → his members
C → work hard

大事なのでもう一度書きます。
O→C = 主語→述語」です。

そこから「メンバー(O)が一生懸命働く(C)ことをさせた(made)」。
ここから、「上司は、メンバーに一生懸命働かせた」という意味になります。

例4

[例4] He asked her to lend some money.
S → He
V → asked
O → her
C → to lend some money

O→C = 主語→述語」から、「彼女(O)がお金を貸す(C)ことを頼んだ(asked)」。

ここから、「彼は、彼女にお金を貸すよう頼んだ。」となります。

例5

seeのような、いわゆる「知覚動詞」についても同じです。

[例5] He saw someone going into his home.
S → He
V → saw
O → someone
C → going into his home

O→C = 主語→述語」から、「誰か(O)が家に入っている(C)のを見た(saw)」。

ここから「彼は、誰かが彼の家に入っているところを見た」となります。

SVOC文型の意味を取るときのポイントまとめ

  • ①:「O→C = 主語→述語」の関係を見出す。
  • ②:その状態をどうするのか、Vの意味と合わせて文全体の意味を考える。

上記の通りです。
SVOCを取る英文については、まずはこういう点で見ることを心がけましょう。

2. 第5文型(SVOC)には、それぞれどんな品詞が来る?

第5文型(SVOC)のそれぞれに入る品詞について

まずS, V ,Oについては、以下の通りです。

  • S(主語) → 名詞句
  • V(動詞) → 動詞句
  • O(目的語) → 名詞句

先ほどの、[例文1-5]をご覧いただくとこのようになっています。

C(補語) → 「be動詞の後ろに来れるもの」は何でも入る可能性あり。

具体的には以下です。

  • 名詞句
  • 形容詞句
  • 不定詞(to V、原形不定詞)
  • 現在分詞(-ing)
  • 過去分詞(p.p.)
  • 前置詞句

例で見てみましょう。

Cが名詞句の例

[例1] We found her a kind person.

Cが形容詞句の例

[例2] His parents left him alone.

Cが不定詞の例

不定詞には「to不定詞」と「原形不定詞」の2種類があります。
以下のworkは、見た目は動詞の原形ですが、厳密には原形不定詞(toのない不定詞)にあたります。

[例3] The boss made his members work hard.

以下は、to不定詞の例です。

[例4] He asked her to lend some money.

Cが現在分詞(-ing)の例

[例5] He saw someone going into his home.

Cが過去分詞(p.p.)の例

[例6] He always keeps the entrance locked.
(彼は、常にその入り口がロックされたままにしている。)

Cが前置詞句の例

[例7] Good exercise prevents you from having colds.
(良い運動は、あなたが風邪を引くのを防いでくれますよ。)

このように第5文型では、C(補語)に入る形にバリエーションがあるのが特徴です。

3. 第5文型(SVOC)の覚え方

どの動詞がSVOCの形を取れるか覚える

まずは、どのVがSVOCの形を取れるのか、一通り知識として知っておきましょう。

英文を読んでいて、そのVが出てきたときに、「SVOCかも…」とその可能性を思い出せることが第一歩です。

もし可能性に気づけさえすれば、

  • ▽ どれがOか、どれがCかを判別
  • ▽ 「O→C = 主語→述語」の関係と認識
  • ▽ Vの意味と合わせて、文全体がどんな意味になるかを確定

と進めていくことができます。

以下の記事では、どの動詞がSVOCを取れるかを一覧でまとめており、参考になります。

まずは★印のついている、基本的な動詞から集中的に覚えるようにしましょう。

Cに来る形はどう覚える?

さっき見たように、Cの補語には、be 動詞の後ろにこれる形がいろいろと来る可能性があります。
Cにどのような形が来るのかは、どのように覚えれば良いでしょうか?

まず前提として、「この動詞のときは、Cは必ずing」「この動詞のときは、Cは必ず形容詞句」などとすべて決まっているわけではありません。多くの場合、Cに入る形は複数の可能性があり得ます。

とはいえ、ある程度の基準となる考え方はあるので、それを押さえておきましょう。
以下の2つがポイントになります。

  • 視点①:どんな意味を表したいかで決まる
  • 視点②:動詞の意味との相性で決まる

順番に見て行きましょう。

視点①:どんな意味を表したいかでCが決まる例

I saw the house burning.
I saw the house burn.

上記は両方とも、文法的には正しい文です。
ですが、表す意味が少し異なります。

-ing形は普通のV原形と比べ、まさにその動作をしている最中という、動作の「生き生きとした躍動感」を表します(大西, 2011)。
そこから1つ目の文は、「まさにメラメラと炎が上がっているところを見た」というニュアンスになります。

逆に-ingのついてないburn(2つ目の文)には、そのような意味ニュアンスはありません。シンプルに「燃えたのを(一部始終)見た」となります。

I saw the dog bite a man.
I saw the dog bitten by a snake.

上記1文目のbiteは「噛む」という能動の意味で、「犬(O)が噛む(C)のを見た」となります。

一方、2文目は過去分詞bittenが使われています。
過去分詞が表す代表的な意味内容は「〜される」という「受け身」です(大西, 2011)。

そこから「犬(O)が噛まれる(C)のを見た」となります。

視点②:動詞の意味との相性でCが決まる例

Cにto不定詞がくるパターン

以下はCにto不定詞が来るVの例です。

ask O to do「OがCするのを頼む」
tell O to do「OがCするよう言う」
expect O to do「OがCするのを予測する」
etc.

なぜこれらのVは、to不定詞をCに取るのでしょうか?

toはもともとの意味として「指し示す」感覚であり、そこからto doで「doする方に向かう」「これからdoする」といった未来志向の意味になります(大西, 2011)。

一方、ask、tell、expectといったVは、基本的に未来のことについて「頼む」「言う」「予測する」という行為です。そのため、Cにはto doという未来思考の表現が来ます。

Cにasが来るパターン

・see A as B
・regard A as B
・view A as B
etc.

これらは、「AをBと見なす」という意味の熟語としてよく紹介されますが、文型としてはSVOCにあたります。
なぜCの部分は「as …」の形になっているのでしょうか?

asのネイティブ感覚は「イコール」です(大西, 2011)。
なので、「regard A as B」は、要は「A=B(O=C)と見なす」ということを表しています。

このように、「見なす」系の意味で使えるsee, regard, viewといったVの後ろには、「O + (C)as …」の形がよく来ます。

Cにfromが来るパターン

・prevent O from doing「Oが…するのを防ぐ」
・ban O from doing「Oが…するのを禁止する」
etc.

上記も、Cにはすべてfrom doingが来ています。

fromはよく「〜から」という意味で使われますが、この前置詞のネイティブが感じるイメージは「起点から離れる」感覚です。「from doing」で、「doingという行為から離れさせている」ようなニュアンスが出ます。そのため、上記のような動詞と相性が良くなります(大西, 2011)。

以上見て来たように、Vの意味との相性によってCに来る形が連動して決まるものも多いです。
こういった点に着目して、パターン化して覚えていくのも有効です。

おわり

以上、今回は第5文型(SVOC)の基本的な特徴についてでした。

なお、今回書いた内容以外に「この文型を受動態にしたらどうなるの?」といった、少し応用的な内容は以下にまとめています。
» 第5文型(SVOC)の受動態を得意になる記事【例文+図あり】

よければ合わせて参考ください。


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【参考書籍】
大西泰斗, ポール・マクベイ. 2011. 『一億人の英文法』東京:ナガセ.