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スラッシュリーディングってどこで切るの?【例文もあり】

スラッシュリーディング

「スラッシュリーディングで、どこを/で区切ればいいかわからない」
「切るときの目安の位置や区切り方を詳しく知りたい」

今日はこのような疑問に答えます。

正しく切る位置を見分けられることは、スラッシュリーディングを行う上で重要なファーストステップです。

今回はスラッシュの入れ方について、例とともに分かりやすく解説して行きます。

本記事の内容

  • スラッシュリーディング、どこで切る?【5つの区切り方を例で解説】
  • スラッシュで区切るときの注意点

この記事を読むことで、自身で切る場所を見極められるようになりましょう。

スラッシュリーディング、どこで切る?【5つの区切り方を例で解説】

スラッシュリーディングの目的は、英文を「意味のまとまり毎」に左→右にスムーズに理解していけるようにすることです。

なので切る位置としては、

意味的に収まりが良いところ(意味的に区切りが良いところ)

が基本となります。

では具体的にそれはどういうところかと言うと、文法的には「句や節の前後」にあたります。
具体的には以下の5つです。

/を入れる位置(句や節の前後)

  • ① 基本文型が終わるところ
  • ② 後置修飾句が始まりそうなところ
  • ③ 長いSが終わるところ
  • ④ 新たな節が始まりそうなところ
  • ⑤ カンマがあるところ

上記の通りです。

英文を左→右に読んでいて、このようなタイミングが来たときに一回そこで区切ると、うまくいく場合が多いです。

ではより詳しく、例とともに順に見て行きましょう。

① 基本文型が終わるところ

それぞれの基本文型は、全体で1つの意味をなしています(例:SVCなら「S=Cだ」、SVOOなら「SがO1にO2を与える」など)。

そのため、基本文型のお尻までを1つの意味のまとまりと見なし、そこで一度区切ることができます。

例えば以下です。

SVC

1: Hello, this is Michael Smith / from Sunrise pharmacy
(こんにちは、こちらはMichael Smithです / Sunrise薬局の)

↑Cの Michael Smith までで1つの意味のまとまりをつくっており、そこで一度区切れるパターンです。

同様に、他の基本文型についても同じ観点で区切ることができます。

SVO

2: His classmate bought a cake / to surprise him
(彼のクラスメイトはケーキを買った / 彼を驚かせるために)

↑Oであるa cakeで一回切る。

SVOO

3: His mother gave him some money / for dating with Mary
(彼の母は彼にいくらかお金をあげた / メアリーとデートするための)

↑2つ目のOであるsome moneyで一回切る。

SVOC

4: She made him promise / by force
(彼女は彼に約束させた / 強制的に)

↑Cであるpromiseで一回切る。

② 後置修飾句が始まりそうなところ

左→右に読む中で、「ここから修飾が始りそうだな!」というところも、区切る候補地になります。

後置修飾句とは、例えば以下のようなものです。

前置詞句

5: The charity auction is held / at Yashima city hall
(チャリティーオークションは開催される / ヤシマ市庁舎で)

↑「at …」が、「場所」に関する修飾句です。

左→右に読んでいて、held at… あたりを目にしたときに「ここから修飾句が続くな!」と予想して一回切ります。(もちろん①の観点だと、SVCの直後だから一回切る、と判断もできます。)

以下も同様の観点です。

6: The coffee shop opened / on December 24th
(そのコーヒー店はオープンしました / 12月24日に )

↑「on …」が、「時」に関する修飾句。

7: He is an undergraduate student / of Tsukushi University
(彼は学部生です / Tsukushi大学の)

↑「of …」が、どんなan undergraduate student かを説明する修飾句。

現在分詞(-ing)と過去分詞(p.p.)

8: There are not many nations / seeing global warming as serious.
(国は多くはない / 温暖化を深刻に見ている)

↑「seeing …」が、どんなmany nationsかを説明する修飾句です。
nations seeingあたりまで読んで、「ここからnationの詳しい説明が続くな!」と予想しつつ一回切ります。

9: Please check the items / listed on the paper
(項目をチェックしてください / その紙にリストされている)

↑「listed …」が、どんなthe itemsかを説明する修飾句。

to 不定詞句

10: I have a lot of things / to do tomorrow.
(私は多くのことがある / 今日やらないといけない)

↑「to …」が、どんなthingsかを説明する修飾句。

11: They must have been surprised / to hear the game score.
(彼らは驚いたに違いない / その試合のスコアを聞いて)

↑「to …」が、なんで驚いたのかを説明する修飾句です。

③ 長い主語(S)の終わり

左→右に読でいて、長いSがあるとき、その長いSにV以下まで含めてしまうと範囲が広すぎて意味処理が大変になります。

なのでSのお尻、つまり動詞(V)の直前で1回切って、

  • ▽ まずはその長いSまでを意味処理
  • ▽ そのあとV以下を意味処理

としていくようにしましょう。

12: The team members and supervisor / gave up the sales target
(そのチームメンバーと監督は / その販売目標をあきらめた)
13: The tour that they chose / was the most gorgeous one.
(彼らが選んだツアーは / 最も豪華なものだった)
15: Smoking outside after waking up / is my morning routine.
(起きて外でタバコを吸うのが / 私の朝の日課です)

↑15は、動名詞で1つのSのかたまりを作っています。

④ これから新たな節が始まりそうタイミング

節とは「S + Vを含む文の形をとっているかたまり」のことです。

左→右に英文を読んでいて、「ここから新しい節が始りそうだな!」というところも区切るポイントになります。

より具体的には、接続詞・関係詞・疑問詞などの直前とも言えます。
例を見て行きましょう。

接続詞の直前

16: The baseball club announced / that the game was cancelled
(その野球クラブは発表した / 試合が中止されたと)

↑that が接続詞です。…announced thatあたりまでを見たときに、「ここから節(S’ V’ ~)がくるな!」と予測しつつthatの手前で一度切ります。

17: You can’t buy a present / if you use all your money here
(彼にプレゼント買えないよ / ここで全部のお金使ったら)

↑ifが接続詞です。…present if あたりまで見たところで、「ここから新しい節(S’ V’ ~)が始まるな!」と予測しここで切ります。

18: When you get a chance, / please give us a call.
(時間があるときに / 当店に電話をください。)

↑When が接続詞。17で言う「if S’ V’~」の部分が、文頭に来たパターン。この場合も上記のように切ることができます。

関係代名詞・関係副詞の直前

19: Johnson’s is the bank / where I opened an account yesterday
(Johnson’s は銀行です / 私が昨日口座を開いた)

↑「where S’ V’ ~」が関係詞節。bank where..を見たあたりで「どんなbankか説明が続くな!」と予想しつつ1度ここで切ります。

20: They arrested the people / who imported the illegal drug.
(彼らは人を逮捕した / その違法薬物を輸入した)

↑「who(S’) V’ ~」が関係詞節。19と理屈は同じです。

疑問詞の直前

21: Could you ask him / what time he’ll back?
(彼にきいてくださいますか / 彼が何時に戻るのかを)

↑「what S’ V’…」が疑問詞で作られた節で、意味は「何時に〜か」。him what..を見たあたりで、「尋ねる内容がここから始まるな!」と予想しつつ一度whatの直前で切ります。

※なおこの21は、①(基本文型が終わるところで切る)の観点で言うと「SVO1/O2」となってしまっており、中途半端な位置と言えます。ですが、O2(what以下)も加えてしまうと、1つのかたまりが長くなり過ぎ意味処理がしにくなってしまいます。なのでO1の直後で一度切っています。

22: I don’t know / how he passed the exam.
(私はわからない / どうやって彼がその試験を合格したのか)

↑同じく「how S’ V’…」が節。

※基本文型的には「SV/O」となってしまいますが、21と同じくOの手前で一度切っています。

⑤ カンマのタイミング

カンマは直前の言い換えや挿入句の場合に使われ、その前後でも区切れます。

例えば以下です。

23: Tim Logan, / the president of the company, / hoped to visit to the branch.
(Tim Loganは / その会社の社長である(←*ここまでがS) / その支社に滞在することを望んだ )
24: The restaurant’s menu include, /for example, /Chinese, Thai cuisine and so on.
(そのレストランメニューは含んでいます / 例えば / 中華やタイ料理などを)

区切るときの注意点:絶対唯一の正解やルールはない


以上、スラッシュの入れ方について、5つのパターンを説明して来ました。

1つ注意点として、切る位置について唯一絶対の正解や、ここに入れないとNGというルールはありません。その方の言語処理レベルや、文章レベルなどによっても切る場所は変わって来ます。

なので①~⑤の位置については、「区切れることが多い候補」としておさえておきましょう。

1かたまりのサイズについて

また、1つの意味のまとまりの大きさも正解はなく、その学習者の発達段階などによって変わります。

とはいえ、例えば以下のように、常に1, 2単語で細かく切るのはNGです。

Hello,/ this is / Michael Smith / from / Sunrise / pharmacy

これでは情報がバラバラになってしまい、かたまり同士の意味的つながりが見えなかったり、返り読みが起きたりしてしまいます。

一方で1つのかたまりが、10単語近くになるような大き過ぎるものもNGです。
例えば以下です。

They arrested the people who imported the illegal drug /

このような場合も、後ろのwho の中から意味を取りはじめて、the peopleやarrestedに返るような理解の仕方になってしまい、結局かたまり内で返り読みが起きてしまう原因になります。

以上のように、1かたまりが小さ過ぎる or 大き過ぎてしまうと、スラッシュリーディングの本来の目的である、

  • 情報をバラバラではなく1つにまとめて扱うことで、理解しやすくしていく
  • 返り読みせず、直読直解で理解していく

というスキルを達成できなくなってしまいます。

1かたまりのサイズについては、あくまで目安ですが、

  • 1かたまりをだいたい「5±3単語」に収まるくらいで練習
  • 慣れてくるにつれて、できるだけ大きくとるようにして行く(※ただし返り読みしなくていい範囲で)

というように練習して行きましょう。

まとめ


以上、今回はスラッシュリーディングの区切り方についてでした。

スラッシュリーディングや音読の練習時の参考にされてみてください。

おわり