ingの使い方を網羅【押えておきたい6つの用法】
これを機に、どんな用法や種類があるかを整理しておきたい。
網羅的なまとめがあると嬉しい。
今回はこんな疑問をお持ちの方向けです。
よく出て来るingについて、どんな種類の用法があるかをしっかり整理し、正確に意味を理解したり、自分で文を作れるようにしていきましょう。
ingの使い方を網羅【押えておきたい6つの用法】
ingの用法は以下の6種類に集約できます。
- ①:進行形のing
- ②:名詞を修飾するing
- ③:SVOCのCに来てOを説明するing
- ④:主節の文全体を修飾するing
- ⑤:自身が名詞の役割をするing
- ⑥:完全に名詞の単語となったing
順番に見て行きましょう。
①:進行形のing
英語の授業が始まった初期に習う、お馴染みの形です。
be 動詞の後ろに置いて、ある時点で、Sがその動作の最中であることを表現します。
以下、例文です。
He is playing base ball in the park now.
(彼は、今公園で野球をしています。)
I was meeting with him 3 p.m. yesterday.
(私は、昨日の午後3時に彼と会っていました。)
②:名詞を修飾するing
名詞の直前もしくは直後に置いて、その名詞を修飾(どんな名詞かをくわしく説明)するingです。
なので品詞的には、形容詞的な役割をするingと言えます。
前から名詞を修飾する例
(それは驚きのニュースだった。)
(疲れる仕事は人気はないが、健康にいい。)
↑ingが、news、workという名詞を前から修飾しています。
後ろから名詞を修飾する例
(あそこを飛んでいる飛行機を見て!)
(あのハットをかぶっている男性が、私の父です。)
↑ingが、plane、manという名詞を後ろから修飾しています。
③:SVOCのCに来てOを説明するing
SVOC(第5文型)が表す意味は、
です。
ingはこのCの位置に来ることができ、直前のOに対して「それがどんな状態か or 何をしているのか」といった説明を加えることができます。
例えば以下です。
(彼女は、長い間私を待たせたままにした。)
V → kept
O → me
C → waiting
me(O)に対しwaiting(C)が説明しています。
文全体では「meがwaitingしている状態をkeptした」という内容を表します。
(私は、彼がその女性と話しているのを見た。)
V → saw
O → him
C → talking
him(O)に対しtalking(C)が説明しています。
文全体では「himがtalkingしている状態をsawした」という内容を表します。
なお、SVOCについて理解が不安な方や、より詳しく知りたい方は以下も合わせて参考ください。
» 参考:第5文型(SVOC):基本的な特徴〜覚え方もわかりやすく解説
④:主節の文全体を修飾するing
主節の文全体に対し、ingで説明を付け加えることもできます。
文法的には「分詞構文」と呼ばれる用法です。
例えば以下です。
(公園で歩いてて、私は財布をなくした。)
ここで注意すべきは、②の用法のようにingが直前の名詞(purse)を修飾している訳ではないということです。
walking以下が修飾しているのは、「I lost my purse」に対してです。
(この意味でingは副詞の役割をしていると言えます)
このように、主節の出来事に対して「それがどんな出来事と並列で起きたか」をingで説明することができます。
もう1つ例を見て見ましょう。
(本当のことを知ってて、彼女は嘘をついた。)
主節「she told him a lie」に対して、どんな出来事と並列に起きたことなのか「Knowing〜,」で説明を加えています。
このようにingが主節の前に来ることもあります。
参考:分詞構文について詳しくはこちらをどうぞ。
分詞構文の基本【例文と一緒にわかりやすく解説】
「分詞構文ってどんなもの?」「どうやって使うの?」「最低限知っておくべき基本的なことを知りたい。」という方向けです。そもそも分詞構文とは?といったことから、最低限押さえておくべき基本的な使い方まで押さえていますので、ぜひ参考ください。
⑤:自身が名詞の役割をするing
ある動詞がing化して、「〜すること」という名詞の役割をする用法です。
「動名詞」と呼ばれます。
なお、文中で名詞が来る位置とは、基本的に以下の4つです。
ここにingのかたまりが入り込み、名詞の役割をします。
Learning English is important to get a good job.
(英語を学ぶことは、良い仕事を得るために重要です。)
My routine is keeping scores of football games.
(私の日課は、サッカーのスコアをつけることです。)
↑①の進行形とは違う用法&意味のため注意。
I like watching Hollywood movies.
(私は、ハリウッドの映画を観ることが好きです。)
She is good at riding a skateboard.
(彼女は、スケートボードに乗ることが得意です。)
修飾は副詞で
名詞の役割はしていますが、もともと動詞でもあるため、修飾をする際は「副詞」を使います。
・early getting up 「早く起きること」
・gradually raising prices 「徐々に値段を上げること」
etc.
⑥:完全に名詞の単語となったing
⑤のingも名詞として働きましたが、もはや動詞の性質は全く帯びず、名詞そのものとして使われるingの単語も存在します。
例えば以下のようなものです。
・spending 「費用」という名詞
・warning 「警告」という名詞
・understanding 「理解」という名詞
etc.
このような単語は、動名詞ではなくシンプルに名詞です。
修飾は形容詞で
完全に名詞なので、他の名詞と同じように「形容詞」で修飾します。
・strong warning 「強い警告」
・deep understanding 「深い理解」
etc.
以上、ingの主な使い方・用法6つでした!
おわり