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瞬間英作文が辛くて続かない【そう感じるときに考えるべきこと】

瞬間英作文

今日は瞬間英作文に取り組んでいる方で、

「もう瞬間英作文が辛い..」
「気が進まずなかなか練習に取りかかれない」
「ひたすら続けるのが嫌だ」
「このまま続けて意味ある?」
「もう疲れた。挫折しそう..」
etc.

と日々悶々としている方向けに書きます。

心の底で「本当はやりたくない」と思っているのに続けないといけないのは辛いものです。

そのような閉塞感を感じてしまうのはなぜか、またそのような状況にどのように相対していけばいいか、書いて行きたいと思います。

本記事の内容

  • 瞬間英作文を続けられない理由
  • 続けられないときに考えるべきこと

瞬間英作文が辛くて続かない【そう感じてしまう理由】


続かない大きな理由としては、取り組んでいる本人が意識的にせよ無意識的にせよ「これは意味がないことをやっている」と感じてしまっているからと言えます。

もし「忙しくて物理的に時間が取れない」などの理由がないのであれば、基本的には「この練習を通して自分は確実に前に進めている」と確信できれば、人は自然に行動を取るはずです。

けどそれが感じられない…
「意味がない」と分かっていて続けることほど苦痛なことはありません。
結果、やめてしまいます。

では「なぜ意味がない」と感じてしまっているのか?
そう感じさせてしまっている状況とは何か。
具体的に見ていきましょう。

練習に取り組んでいて「意味がないな」と感じてしまうのは、以下の大きく2つのパターンがあると思います。

  • パターン1:難しくて瞬間英作文の練習自体をうまくこなせていない
  • パターン2:こなせてはいるが、瞬間英作文で本来鍛えるべきスキル・筋肉が使えていない

パターン1:難しくて瞬間英作文の練習自体をうまくこなせていない

このような状態が長く続いてしまうと、「今意味のないことをやってるな」「やっても効果のないことを続けてるな」と感じてしまいます。

例えば、ネットで見て「この練習法は良さそう」と思ってやってみた、しかし何度繰り返しても瞬間的に英作ができない。いつまでもぎこちないし、都度回答例を見ないと間違え続ける。

うまくスムーズに正しい英文を作り出せないので、英語を喋っているというよりは、「確かこうだったな」と覚えた回答の英文を思い出してかろうじて英文を出そうとする…

これは「練習がしっかり練習になってない」ような状態、いわば「練習が空回りしてしまっている」ような状態です。

このようなとき学習者は、単に「うまくできない」という事実だけではなく、自覚的、無自覚的にせよ「効果の出るような良い練習にはなってないだろうな」と感じているのだと思います。
私も過去に経験がありますが、多くの場合この直感は正しいです。

そんな感覚を持っている中無理して続けていくのは大変です。
結果として、大体の場合はやめてしまうのだと思います。

パターン2:こなせてはいるが、瞬間英作文で鍛えるべきスキル・筋肉が使えていない

一方こちらは、一応練習としてはこなせて形になっているパターンです。
ですが本来瞬間英作文で鍛えるべきスキルがしっかり使えておらず「意味ないな」と感じてしまうケースです。

例えば、瞬間英作文を繰り返していると、回答の例文も覚えるので一応スピーディーに言えるようにはなる、ただしそれは単純に繰り返して内容を覚えたからで、ただ覚えたものを外に出すような作業になってしまっているから。

瞬間英作文を通して「今自分のココの部分を鍛えた!」という感覚も、「自分、前に進んでるな」という充実感もない。
今の練習が今後のスピーキング力の向上にどうつながるかイメージも湧かない。

とこのように全体的に練習を「ただこなした」だけの形になってしまっているようなケースです。

おそらくこのようなとき、取り組んでいる本人の中では「これを練習」というよりは「単純な繰り返し作業をした」ような感覚になっているのではと思います。

瞬間英作文はやっていること自体は、日本語の短文を英作していく、それを何度も繰り返していく、というだけの単純な行為です。

もし本当にそれ以上の感覚(例えば「今やっている練習は確かにこの力のアップに効いているな!」「これやってたら伸びそう!」など)を持てていないのであれば、その単純作業に飽きてしまうのも当然ではないかと思います。

さて、以上2つの主なパターンを見てきましたが、もし以上のような状況にあるのだとすれば、続けられないのは「意志の強さの問題」などではなく、合理的に頭が「これは続ける意味はないな」と判断してしまっているからだと思います。

ではこのような状況のときどのようにすれば良いのでしょうか。

「続けられない」と思うときに考えるべきこと


後半では、前半で挙げた2つのパターン別に「今の自分の練習を見直す際のポイント」をまとめたいと思います。

これを考えることで、今後「納得感を持って瞬間英作文を続けられる」また場合によっては「今は別のことをやった方がいい」など判断でき、次の行動に移ることができます。

その見直す際の考えるべきポイントとは、

  • ポイントその1:「自分の現状のレベル」と「瞬間英作文で求められるレベル」のバランス(←特にパターン1の人)
  • ポイントその2:瞬間英作文の意図・目的を理解しそれを練習で意識できているか(←特にパターン2の人)

という2点です。

では順番に見ていきましょう。

ポイントその1:「自分の現状のレベル」と「瞬間英作文で求められるレベル」のバランス

もし瞬間英作文が「うまくできない」「難しい」と感じている方は、このバランスを考え直してみることが大切です。

この2つに大きな乖離があるとど、うしても練習をこなすのが難しくなってしまいます。

その乖離が広くなり過ぎてないか、もしくは広くなってしまわないための判断材料としては、

  • 今自分が瞬間英作文に取り組む段階にあるかどうか?
  • 瞬間英作文に取り組む際の「負荷」が適切か?

ということを考えてみましょう。

今自分が瞬間英作文に取り組む段階にあるかどうか?

ある1つのスキル(今回は瞬間英作文)というのは、部分部分の小さないろんなスキル(sub-skills)によって成り立っています。

まずはそのsub-skillsが1つずつ上手く実践できないことには、元々の「スキル」を上手く実施することはできません。

例えば「車の運転」というスキルを考えてみましょう。

この場合のsub-skillsとは、

・アクセルで前進する
・ブレーキを踏んでスピードを落とす
・止まる
・ハンドルを回して右折・左折する
・左右前後ろを確認する
・ミラーを確認する
・ウィンカーを出す
・徐行運転する
・バックする
・ギアを操作する
・クランクを曲がる
ect.

などが考えられます。

もし、上記を教習所内で1つ1つ教わらないままいきなり外の公道で教習をしたとしたらどうなるでしょうか?

おそらく公道上で、いちいち

「アクセルとブレーキはどれか」
「アクセルはどのくらい踏み込めば適当なスピードが出るか」
「ウィンカーはどっちに倒すのか」
「バックのときはどっちにハンドルを切ればいいのか」
etc.

などと、自分の手元足元のことに意識を集中しないといといけなくなり、本来意識を向けるべき他の車や歩行者の状況や、その他危険の予測、この先の道路形状、などに注意が向けられなくなると思います。

このような状態のとき、スムーズに運転操作ができず道路上で立ち往生してしまう、もしくは無理に走行すると事故を起こしてしまうでしょう。

瞬間英作文の場合でも同じです。
瞬間的英作文とは、「自分が持っている単語や文法の知識を引き出して、それらを使い瞬時に1つの英文を組み立てる」という一種の「スキル」と考えることができます。

当然これをうまく行えるようにするためには、

・文の完成に必要な単語の知識を持っており、必要に応じ引き出せる
・文法についての知識を持っており、語順の組み立てやその他文法ルール(時制変え方など)を知っている。またゆっくりではあるが、ある程度はこれらが自分でできる。

などのsub-skillsが前提となってきます。

もしここがしっかり固まっておらず、瞬間英作文のとき、

・少し考えても使うべき単語が出てこない(答えをみてその単語を初めて知る)
・語順やその他文法ルールの手順についてどうすべきかなかなかすぐに判断できない

ということであれば、まずは中学校レベルの単語と文法を復習し知識として覚え込む、そして「瞬間」英作文ではなくまず「じっくり時間をかければ自分の力で正しく英作が作れる」という状態まで持って行く、ということが大事です。

もしここまで持っていくことができれば、瞬間英作文に入っても「遅いが頭の中で自分で文を正しく作れる」状態から、繰り返しす中で「少し考えながらではあるがスムーズに英作できる」→「スムーズに正しく英作ができる」と回を追うごとにやり易くなっていくはずです。

瞬間英作文に取り組む際の「負荷」が適切か?

また瞬間英作文にトライする際この観点も重要です。

特に初心者の場合は、先ほどの自動車の運転の例と同じで、慣れてない初めての動作には意識が集中してしまい、脳のリソースを多く消費してしまいがちです。

このような意識しないといけないことが一気に多く降りかかってくると、どうしても頭が過負荷となり、動作がぎこちなりパフォーマンスが落ちます。

これを避けるためには「段階的に負荷を上げていくこと」です。
自動車の運転の場合も、公道に出たらまずは見通しのよい直線やなだらかなカーブの道路をコースとして選択するはずです。

そこである程度感覚に慣れてから、より周りの状況に意識を集中させないといけない例えば商店街のような狭くて人通りの多いような場所や、スピードを出す高速道路などを回るはずです。

この点瞬間英作文も同じです。

例えば、今取り組んでいる瞬間英作文のテキストの単語は難し過ぎないか、1文は長すぎないか、また自分がそのテキストを進む速さは適切かなど考え、自分で様子をみながらうまく負荷を調整してやっていく必要があります。

瞬間英作文がうまくこなせるような「下準備」と「負荷の調整」を!

以上見て来ましたが、一言で言うと「スモールステップを設定し段階的に練習をしていく」と言うことだと思います。

今は「難しい」「うまくできない」と感じていても、きちんと段階を踏んだ後で再度チャレンジしてみると、「意外にうまくいく」や「なんであの時はあんなに難しかったんだろう」と不思議に思えるほどになります。

一足飛びではなく、スモールステップを1段ずつ登っていくようにしましょう。
そうすれば瞬間英作文がこなせるようになり、この練習の意味や効果が感じられると思います。

なお、瞬間英作文するにあたり、前準備として文法はどのように復習するべきか、負荷はどのように調整したらいいかなど、具体的な手順は過去に記事にまとめています。ぜひこちらも参考に読んでみてください。↓

ポイントその2:瞬間英作文の意図・目的を理解しそれを練習で意識できているか

瞬間英作文をある程度こなせるという方で、しかし効果や意味をあまり感じられない場合はあらためてここを確認してみるといいと思います。

瞬間英作文の意図・目的がわかると、練習の際の意識ポイントも理解でき、「本来この練習で鍛えるべき筋肉」をしっかり使いながらトレーニングを進めていきやすくなっていきます。

「反復練習」はスキルを身につける際の一つの重要なファクターです。

ただ瞬間英作文で何度も繰り返していると、「覚えた英文をそのまま出して言う」となってしまいがちです。
ですがこの練習では、それでスラスラ言えるようになっても意味があまりありません。

「答えの英文を暗記しているから英語を言える」というのは、本来瞬間英作文で鍛えるべき筋肉とは違う行為になります。

瞬間英作文で鍛えるべき主な筋肉とは、

  • 文法ルールに則って、文構造やその他文法の操作を行い、英文を自分で1から組み立てること
  • またその操作を繰り返し練習することで、瞬時に頭の中で英文を作り出せるようになること

です。

ここのトレーニング意図をしっかりと押さえ、練習中も意識していくことがとても大事です。

はじめは詰まってしまっても良いです

上記を本当に実践しようとすると、単に覚えたものをそのまま出すよりも、その分頭には相当負荷がかかると思います。

例えば、文構造(この動詞の後ろはどんな語順になるか?など)や、その他文法事項(動詞の時制や-ing or -edの選択など)に意識を向ける必要があり、結果、英作の途中で詰まってしまったり、それまでのようにスラスラとできなくなってしまったりします。

ですがそれで大丈夫です。
そのはじめはスムーズにできない行為を、繰り返す中でスラスラできるように(自動化)していくからこそ、トレーニングの意味があります。

状況に応じた柔軟なスピーキングの基礎をつくる

瞬間英作文でこのような文法操作力を自動化できると、より実践の会話になったときに自分の言いたいことに応じ柔軟に英語を作り出しやすくなっていきます。

決まり文句のような固定表現を使うだけではなく(これもものすごく重要なスキルですが)、自分がそのとき何を言いたいか細かなニュアンスやニーズに応じて、文法に沿って文構造や単語を組み合わせて、今まで一度も発したことがない英文でもその場で作れる土台が養われて行きます。

瞬間英作文でき鍛えるべきはこの筋肉です。
練習を継続するためには、このような「今この練習では、この力を今鍛えているんだ」と感られることが大切です。

瞬間英作文に限らず英語学習では、「この練習では何にフォーカスすべきなのか」「どういう頭の使い方をすべきなのか」を都度チェックし、「使うべき頭の筋肉にしっかりと負荷がかかっている」ことを感じながら練習して行きましょう。

そうすれば、練習後の「練習した感」や「頭を使った感」それに伴う充実感も得やすくなり、練習の意味も見出せて続けやすくなっていくはずです。

なお上記で少し触れた、瞬間英作文の

・そもそもの効果や目的
・効果を得るための具体的なやり方
・とはいえ暗記してしまうときの対処法

はそれぞれ以下の記事でより詳しく説明しています。↓

この練習への理解が深まると思いますので、こちらも合わせてお読みください。

まとめ

以上、瞬間英作文が辛くて続かないときに考えるべきことでした。

ご自身のケースと照らし、一度考えるきっかけにされてみてください。

おわり